bandit_logo.png(5500 byte)


HOMEBANDIT1200の部屋 > タペットクリアランス調整


タペットクリアランス調整

2013/12/15


スポンサードリンク





みやつこの相棒のBandit1200油冷ファイナルは、走行距離が43,000kmに到達しています。

近頃はエンジンのシャカシャカ音というか、ノイズが気になるようになりました。


特に不具合はなく、調子良いのですが、物の本によると30,000kmくらいでタペット調整はやっとけ、

と書かれています。


冬は寒くてツーリングも行かないので、遅ればせながらやってみることにしました(^_^)/

実はお店に頼もうかなとも思ったのですが、パーツ代込みで大体\22,000くらいと言われたので

ちょっと高いなぁ・・・と。


作業内容考えれば安いくらいかなと思いますけどね。結構面倒です、この作業。




まずは基本的なところから。
タペットというのは、カムの動力をバルブに伝える物で、バルブと同じ数だけあります。

Bandit1200の場合は4バルブ4気筒なので、16個。

1気筒あたり、IN側(キャブから空気吸う方)が2つ、EX側(排気する方)が2つです。


この2つずつは、出来る限り同じ数値に調整する必要があります。


ちなみにアドレスV125は単気筒の2バルブなので、タペットはINとEXで1つずつ。

楽でいいですね ^^



さて、次に用意するものです。


エンジンヘッドカバーを開けるので、色々とガスケットが必要になります。

再利用しよう、とかは考えない方が身のためだと思いますよ(笑)


SUZUKI 品番[ 09280-14011 ] Oリンク″定価(税込) \147 × 2個
SUZUKI 品番[ 09280-15007 ] Oリンク″D:2.4ID:15.8 定価(税込) \73 × 1個
↑クーリングホースの下側のゴムリング。無くてもOK。
SUZUKI 品番[ 11173-06B03 ] ガスケツトシリンタ″ヘツト″カハ″- 定価(税込) \2,572 × 1個
SUZUKI 品番[ 11178-27A02 ] ガスケツトヘツト″カハ″- 定価(税込) \388 × 2個
SUZUKI 品番[ 11179-27A03 ] ガスケツトヘツト″カハ″-NO.3 定価(税込) \388 × 2個
SUZUKI 品番[ 09161-11008 ] ワツシヤ 定価(税込) \147 × 8個
SUZUKI 品番[ 09168-08029 ] ガスケツト 定価(税込) \115 × 4個
SUZUKI 品番[ 11177-17E00 ] ガスケツトフ″リ-サ″カハ″-(NA)  定価(税込) \430 × 1個
SUZUKI 品番[ 11491-27A30 ] ガスケツトシク″ナルジエネレ-タカハ″-(ASB) 定価(税込) \357 × 1個
シール剤(液体ガスケット) 耐油、耐熱性のあるもの。



あとは、必要な工具です。

・タペットドライバー

対辺3mmの四角のやつです。
その辺で売ってるタペットアジャストドライバーでOKです。ちなみにロックナットは8mm。




純正部品でも用意されています。
SUZUKI 品番[ 09917-14920 ] ト″ライハ″-タヘ゜ツトアジヤスタ-  定価(税込) \540 × 1 個
これの場合は8mmメガネが別途必要。


・シックネスゲージ
これが無いと始まらない。タペットクリアランスを測定するのに使います。


これ↑じゃなくても大丈夫ですが、サイズは気を付けてください。

測定するのは0.10〜023mmで、0.01mm単位で調整します。


・無反動ハンマーと貫通マイナスドライバー

ヘッドカバーが固着してると思うので、衝撃を与えるための道具です。



こんなに良いやつじゃなくても構いませんけどね^^;

ハンマーと貫通マイナスドライバーがあれば何とかなります。


・10mmのラチェット機能付きメガネ
あると捗る。



・トルクレンチ
10N・mから測定できるやつ。


・ペンチ
ホース類のクリップ外す時これが無いと手がとても痛い。




・スクレーパー
付着したガスケットを綺麗にする時に無いとツライ。






では、作業を紹介します。


サクッとタンク外します。

ガソリンホースのクリップはペンチ無いと辛いです。


CIMG2894.jpg(298349 byte)


次に、2次エアバルブを外します。
(※燃えそこなったガスに新しい空気送り込んで、マフラー根元あたりで燃やして排ガス減らすための装置。)

CIMG2895.jpg(266046 byte)


これのホースを外して、ボルト(赤丸)を外せば取り除けます。

CIMG2896.jpg(66540 byte)


こんな感じに取れました。赤丸のとこのホース抜けば完全に外れます。

CIMG2897.jpg(67282 byte)


プラグ外します。
SMには外せと書いてあったので外しましたが、そのままでもOKな気がします。

ま、大した手間じゃないですし一応外しました。プラグレンチは18mmです。

CIMG2899.jpg(260685 byte)


ブリーザーカバーを外します。

ボルトは4か所。しかし汚い・・・

CIMG2900.jpg(53662 byte)


外れました。ブローバイガス還元ホースも引っこ抜きます。

CIMG2901.jpg(266313 byte)


ここにはガスケットがあるので、これも取り除いておきます。

CIMG2904.jpg(264083 byte)


イグニッションコイルマウンティングブラケット外します。

ボルトは2箇所(赤丸)。これの前側が狭いのでラチェットは無理です。

CIMG2906.jpg(77376 byte)


ここでラチェット機能付きメガネが役に立ちます。もちろん普通のメガネでも行けますがラクなので。

CIMG2908.jpg(73856 byte)

CIMG2910.jpg(257085 byte)


イグニッションコイルに繋がっている端子4か所を外して、プラグケーブルを手繰り寄せるとコイルが外れます。

プラグキャップがそれぞれ何処に刺さってるのかが分からなくならないように、ケーブルにマークをしておいた方が良いです。

みやつこの場合は最初から番号タグがプラグコードに付いてました。有れば気にせず進めてOK。

CIMG2911.jpg(288138 byte)


次にクーリングホースを外す。ここのゴムリングは必ず交換しましょう。
(※油冷機能を担っている大事なホース。)
これで、ヘッドカバーを外す準備が整います。

CIMG2912.jpg(65781 byte)




いよいよヘッドカバーを外します。

と、いきなりですが外れてます(笑)

まず、赤丸のボルトを全部外します。たくさんあるので、外した写真の方が分かりやすいかなと。

CIMG2913.jpg(75015 byte)


全部外れたら、そのまま持ち上げて外れればラッキー。

外れなかったら角のあたりにピンがそれぞれあるので、そのへんを狙って衝撃を与えてやります。

マイナスドライバーを無理に突っ込むと、簡単に傷が付くのでお勧めしませんよ。

・・・まぁつまり、みやつこはキズを付けたということです^^;

外れた姿。ヘッドカバーは良く洗っておきましょう。

CIMG2914.jpg(260172 byte)


で、残ったガスケットやらはスクレーパー使ってキレイに取っておく。

カムのとこの半円のガスケットはペンチでグリグリと。

ヘッドカバーにゴムのワッシャーが固着してたら、裏からマイナスドライバーで叩くと簡単に取れます。




CKPセンサーカバーを外して、中央の六角ボルトを回すとクランクシャフトが回ります。

あ、ちなみにここはエンジンオイル抜かなくても漏れてこないので大丈夫。

これを正回転(右)に回してTマークの横の刻線を写真のようにCKPセンサ中央に合わせます。

CIMG2917.jpg(57630 byte)

下の写真のように、カムシャフトの切り欠き(矢印)が外側を向くようにします。

向きが違う場合は、クランクを360度回せばOK。


CIMG2919.jpg(76613 byte)


この状態だと、以下の赤丸のバルブがカムに押されてない状態になるので、こいつらを調整していきます。

写真下が車体後ろ側です。


CIMG2921.jpg(73197 byte)


規定のクリアランスは以下の通り。

IN側:0.10〜0.15mm
EX側:0.18〜0.23mm


IN側は0.12mm、EX側は0.20mmで合わせました。

CIMG2925.jpg(253521 byte)


まずロックナットを緩めて、タペットドライバーで調整するわけですが・・・

この調整作業、非常に繊細で結構コツが必要です。中々思うようにはいきません。


0.12mmで合わせたつもりが、0.13mmを差し込んでみると入ってしまったり。

みやつこは、合わせるサイズは入るけど、ワンサイズ上は入らない、というように調整しました。

これが正しいのかはわかりませんけども。

ロックナット締めたあとに、必ず再度確認しましょう。

CIMG2929.jpg(260277 byte)


4か所終わったら、クランクシャフトを時計回りに360度回転させます。

で、カムシャフトの切り欠きを内側に向けます。

CIMG2926.jpg(271883 byte)


残り4か所のタペットクリアランスを調整したら完了!!




さて、元に戻すのはちょっとだけ大変です。

まずは、エンジンヘッドカバーの内側の溝にシール材を注入。

で、ガスケットを取り付けます。

使うのはこれ。

SUZUKI 品番[ 11173-06B03 ] ガスケツトシリンタ″ヘツト″カハ″- 定価(税込) \2,572 × 1個
SUZUKI 品番[ 11178-27A02 ] ガスケツトヘツト″カハ″- 定価(税込) \388 × 2個
SUZUKI 品番[ 11179-27A03 ] ガスケツトヘツト″カハ″-NO.3 定価(税込) \388 × 2個


ミッキーみたいなガスケットと、片耳のミッキーのガスケットの耳のところには金属のワッシャーが埋め込まれています。

エンジンヘッド側(カバーじゃないよ)にワッシャーだけ固着して残っていると思うので、必ず取り除きましょう。


そしたら、ヘッドカバーガスケットの半円上のところにシール材を塗る。


で、カバーを慎重に取り付け。ガスケット外れたり捲れてたりしたら大惨事なので(笑)



次に、ヘッドカバーを固定していきます。

赤丸のとこにゴムのワッシャー(全部で8か所)をいれます。
SUZUKI 品番[ 09161-11008 ] ワツシヤ 定価(税込) \147 × 8個

これにはエンジンオイルを塗っておく。

で、ボルトを締めます。トルクは14N・m。
CIMG2934.jpg(66337 byte)


上の写真の青丸のところには、このボルトを入れます。

こいつもネジの部分とワッシャーにオイルを少し塗っておく。

ワッシャーは新品を使うこと。締め付けトルクは20N・m
SUZUKI 品番[ 09168-08029 ] ガスケツト 定価(税込) \115 × 4個

CIMG2938.jpg(244340 byte)


エンジン前後1か所ずつのボルトも忘れずに。これも14N・mです。


クーリングホースを取り付け。

矢印のことろのゴムのOリングを交換します。

SUZUKI 品番[ 09280-14011 ] Oリンク″定価(税込) \147 × 2個
SUZUKI 品番[ 09280-15007 ] Oリンク″D:2.4ID:15.8 定価(税込) \73 × 1個

CIMG2939.jpg(67082 byte)


ブリーザーカバーを取り付け。

お好みで(笑)軽くバフ掛けしておきます。


ここも、ガスケットにオイルを塗っておきます。

SUZUKI 品番[ 11177-17E00 ] ガスケツトフ″リ-サ″カハ″-(NA)  定価(税込) \430 × 1個

CIMG2930.jpg(247612 byte)

CIMG2941.jpg(267868 byte)



スパークプラグを戻して、イグニッションコイルを取り付けます。

プラグキャップには番号があるので、別のところに挿さないように注意。


で、2次エアバルブを元に戻す。

CIMG2942.jpg(288799 byte)


CKPセンサーカバーを元に戻して終了。

ここもガスケットは交換です。

SUZUKI 品番[ 11491-27A30 ] ガスケツトシク″ナルジエネレ-タカハ″-(ASB)  定価(税込) \357 × 1個


CIMG2943.jpg(253013 byte)




実際やってみるとなんやかんやと、それなりに大変な作業だと思います。

でも、やる価値はありますね。エンジンがスムーズに動いているのを体感できると思います。

何より、気持ち良く乗れるってのが良いです。

実はこの機会にタペットロックナットをチタンにしようかと目論んでいたのですが、1つ700円くらいする×16個必要ということで諦めました・・・。

うーーーーん。せっかくだからやれば良かったかな・・・



かかった時間ですが、7時間くらいです(・。・;

まぁ、途中バフ掛けしたり、キャブの負圧取りだしキャップ替えたり(これが結構大変)してましたけど。


というわけで、それなりに時間掛かるので時間には余裕を持ってください。

冬は特に日が落ちるのが早いですから(T_T)



スポンサードリンク
















































▲ ページ先頭へ

HOMEBANDIT1200の部屋 > タペットクリアランス調整

みやつこの部屋へ
Copyright(C) 2006. MIYATSUKO's ROOM All rights reserved.